スキャンダルな女・アンナ。

彩音・アンナからは全く感じられないけど、アンナはスキャンダルまみれ、らしい。
所属事務所から損害賠償で訴えられるほどに。
事務所の後輩・ミレイユも
「あなたと一緒の事務所ってだけで私まで白い目で見られるのよう〜」
と嘘泣きしてたし、社長のフェリシタも
「アナタのおかげでウチの事務所がどれだけ被害を蒙ったと思ってるの」
と言ってる。
「一方的過ぎる」とアンナを庇ったウルフに対してもすぐに
「どういう関係?同じホテルに泊まってるってだけで随分な入れ込みようね」
とかなんとかうんざりな様子である。
それらに対してアンナ
「あたし、別に悪い事してるわけじゃないわ」
と言ってる。


彩音だと今時の若い子って感じだから、
スポンサーになりそうなオジサマや大物俳優なんかを相手に
散々お金出させておいて、
下心の方はするりと躱してそうなのに。
ま、あまり頭よくないようなので、誰とでも…ってコトか。
事務所が被害を受けるようなスキャンダルって金銭絡みかと思うが。
どっちにしろ、男性関係が派手だからサラに
「誰の子?」なんて言われちゃうんだろうし。
(サラとアンナの関係もそんなこと打ち明けるような間柄と思えない)
ウルフは身体も弱ってるわけだしなあ。
男は単純ってことなのか。
あの、「誰の子?」は
きらりちゃんの言い方もどうかと思うが、やはり台詞自体が引っかかる物言いだ。
おなか押さえる演技もブツブツ…


イナバウアーくんはどういうつもりでアンナを書いたのだろう?
どういうつもりって言えば、結婚式の場面も
コレがお披露目だから入れたんだろうけど、騒々しいばかりで。
(ここ、手拍子を先導する会もイヤだった。千秋楽のスタンディングも然り)
もっとあたたかい結婚式にならなかったのか。
ウエディングドレスとモーニングなんて着なくていいじゃない。
ベールがあれば。
例えばサラが持ってるとか。
ベールにまつわる思いがあって、それを語る場面なんかあればもっといい。
ついでに言うとサラも軽すぎ。
新婚なのに心がすれ違う淋しさとか、感じられない。
アレではただのわがままな世間知らずのお嬢さん。
何を求めてレオナードに近づくのか。
レオナードにもセレブな匂いがしたからとしか。
お互いに家庭から逃げてきてて、
ほんとは夫や妻や子どもを愛しているのに
行き違ってしまっている事のどうしようもなさが
共鳴しあって…なら理解できるのに。


女性に比べれば男性は多少背景を書き込んであるけど、
それもねえ。
ただ。
あのイナバウアーくんの顔見たらホンッとに若くてさー。
2時間半のお話を書けただけで偉かったねー、と思ってしまうけど(笑)