朧の森に棲む鬼。

新感染・第5弾。
いのうえ氏によると新感線の活動は第2章に入ってるんだそうで、
その第2章の、新感染一発目がこの作品なのですと。
飛躍の時、ってことですかね。
このシリーズでは染さん初の悪役。
もっと色気が欲しかったかな。
嘘に溺れたい、と思うような。
てか、ツナもキンタもマダレも、その嘘の心地よさに快感を覚えていたのじゃなかったか。
言われるままに身を任せてしまいたい、そんな誘惑にみちた言葉遣い・ライ。
染さんの口跡のよさ、声音の艶っぽさは中島かずき氏の
「染さんがこの台詞を言ってくれる」という期待の言葉に相応しい。
それでも、もっと色気を感じたかったと思う。
席も悪かったのかなあ。
下手二階席。
花道がまるっきり見えないのには参った。
コクーンシートだよ。
モニターはついてるけどサ。
舞台袖が見えないのと花道が見えないのとでは全く違う。
半分とは言わないが3分の1くらいの台詞が声しか聞こえない。
花道多用なので、芝居の半分は見えない気分。
役者さんがもう少し気遣ってくれたらちょっとは解消されるのに。
SHOCKの光一くんを見習いましょう。


秋山菜津子古田新太阿部サダヲ、高田聖子、田山涼成小須田康人粟根まこと…。
当たり前だが、みんな達者だ!
シキブ・高田聖子はあっさり死んでしまうので、いつもの「段々かわいい女に見えてくる効果」が半端だった。
シュテン・真木よう子。顔ちっさ!下手!
大王・田山、よかったわ〜。
ラストの立ち回り、斬られても刺されても死なない、死ねないライが何度も立ち上がる姿にゾッとしてしまった。
自分の言葉に縛られて…。



一度観に行くかな〜。歌舞伎。