花組全国ツアー。
「うたかたの恋」
ちゃんと政治をしているルドルフって初めてだ。
「うたかた」の中では。
宮廷で、政で、役に立たない自分自身に倦んでいる。
国を思う気持ち、国民を思う気持ち、そんなものが感じられるルドルフも初めて。
今まで観たうたかたは、
ルドルフとマリーがこの世で結ばれないから共に死へと旅立つのだと思えた。
でも春野サンのルドルフは違う。
死は決まっていた。
決めかねていたのはマリーを連れて行くかどうか。
最後に祈りを捧げていたのはマリーのために。
彩音ちゃんの、
かくれんぼの場面の
「つまらないこと。すぐに見つかってしまって」
と言うセリフがよかった。
少女らしさを残しながらも死を覚悟している者の清冽さ、潔さがあった。
一花のステファニーが観たかったな。
きらりのミリー。
スー子のオフィーリア。
じゃダメでしたか?
西條三恵ちゃんのステファニーがすごく印象に残ってるんだよね〜。
政略結婚で、好きでもない人と結婚させられ、孤独なのは
ステファニーも同じ。
むしろステファニーのほうが孤立無援。
分かり合えたかもしれないのに、すれ違い続けた二人の心。
プライドも邪魔したのだろう。ちょっと葵上みたいだ。
葵上は最後の最後に光源氏と心が通じ合えたけど、
ステフは…哀しい。
「エンター・ザ・レビュー」
寂しいね、やはり。
エトワール様はおきれいでした!!
黒いドレスがお似合いです。
赤いのよりずーっと良かったですわ。